生理 妊活 妊娠 産後 身体作り

女性のお守りブログ

生理に着目した妊娠に向けた身体づくりをサポートします。そのための情報発信を行っています

産後まもないあなたへ。自宅でうずうずする気持ちすごく分かります。

産後病院や助産院から退院して、自宅に戻ったあなた。

さぁー今から本格的な育児が始まるぞ~!!

と気合を入れて、新しいベビーベッドに我が子を寝かせて癒される。

 

退院一日目は退院祝いで家族と過ごしたり、夫婦でプチお祝いを行う家庭もあるのではないでしょうか。

 

「新生児期は外出はせずにお家で過ごしてね」

「お母さんも無理しないで、出来るだけ横になる生活を送ってね」

 

産後すぐに周りからよく言われる言葉です。

本当にその通りで、産後すぐはお子さんもお母さんもゆっくり心も体も休んでほしい時期。

 

しかし、ほんの3~4週間前までは“妊娠最後だ~”と友人とカフェでおしゃべりをしたり

妊娠前はどんどん歩きなさい!なんて言われてウォーキングや床磨きに励んだ方もいるはず。

そんな活動的な生活だった自分が、産後直後から

・あまり動かないで

・横になっていて

・赤ちゃんの世話を中心に

なんて言われると。。。

うずうずしちゃう気持ち

凄くわかります。

そんなお母さんの気持ちの変動や産後の体の変化

休めと言われても、何かしたい!あなたの為に

産後直後に起こっている体の状態から、産後すぐに出来るあれこれをお伝えしていきたいと思います。

 

産後。

特に一か月検診までがすごく長く感じて、家にいるのがすごく嫌になってしまったり、自分を責めちゃうことがあるあなたに、少しでも心が楽になり、育児を楽しみとして感じて頂けると幸いです

目次

 

産後直後は疲れちゃって・戸惑っちゃって当たり前

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出産前のほんの2~4週間前までは、自分の好きな所に遊びに行ったり、好きなものを食べたり、好きな人とお話したり。

自分の自由な時間が持てて、外にも自由に行ける環境から(臨月の外出は控えめにね💛)

 

出産後は

・外出は行わない

・話せる相手がいない

・慣れない育児

・自分の思い通りに進まない

・不眠が続く

 

などなど、全然違う生活スタイルに変わっていきます。

また妊娠中に分泌されていた性ホルモンの急激な減少に伴い、(特にエストロゲンの影響が大きいともいわれています)疲れやすい状態になっています。

 

この疲れはホルモンの影響も一つですが、

我が子との生活に慣れない事や、夜間の授乳タイミングがつかめずに睡眠不足状態になり、出産前には経験したことのない疲労感を感じる事は多いと思います。

 

産後の疲労

仕事や日常生活から生じる一般的な疲労とは異なるものです。

なぜなら、お母さんにとっては、出産後の身体的ストレス、初めての育児に困難を感じているストレス、睡眠不足、精神的ストレス

産後直後からお母さんにとってとてつもない環境変化が生じ、24時間の育児生活から生じる疲労感は図り知れません。

 

特に一人目育児は右も左も分からないまま、親に言われたことやネットに書かれたこと、助産師さんから教えてもらった事を手掛かりに必死だったのを覚えています。

 

自分の体なんてそっちのけで、【我が子をどう育てるか】に焦点を当てて必死に一日一日過ごしていたのを覚えています。

 

やっぱり育児だけでも疲れちゃうし、戸惑っちゃうし、時には嫌になる時だってありました。

 

産後のお母さんの体ってどうなっているの?

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分娩後から再び非妊娠時の状態に戻るまでの期間を

【産褥期】

といいます。

期間としては産後6週~8週と言われています。

その時の体の状態とは

内臓の変化

子宮が非妊娠時の状態まで回復する時期

子宮は6週かけて非妊娠時の大きさまで回復すると言われています。

子宮の出口や膣も回復までの週数は異なります

 

内臓が非妊娠時の状態まで回復する時期

胃や腸などの消化器は2~3日、肺の機能は1週間、腎臓や膀胱などの泌尿器系は6週間心臓などの循環器では3週間かけて、白血球や血液凝固系は4週間かけて非妊娠時の状態に戻ると言われています。

*妊娠時の血液量の増加は、出産後3週間かけてもとに戻ると言われているので、やはり、心臓に負担のないように産後直後の運動や動きすぎはお勧めしません。

(他にもお勧めしない要因はいっぱいありますが、今は心臓メインでお話してます。)

 

ホルモンの分泌も非妊娠時の状態まで回復する時期

産後直後に一旦急激に下がったエストロゲンプロゲステロンも産後10週までには分泌量が回復し排卵も回復すると言われています。

*しかし、授乳している方は“プロラクチン”というホルモンの影響で、エストロゲン

 プロゲステロンの分泌が抑えられるので、排卵も抑制されることが多いです。

 

この様に産褥期と言われる産後6週~8週の間に、体の中では劇的な変化が起こっているのです。

 

体の変化

「骨盤低筋群 出産」の画像検索結果

 

赤ちゃんの出口でもあり、骨盤の下を支えている骨盤低筋群。

出産の時はこの筋肉たちが最大限に伸びて、赤ちゃんの出口を作ってくれます。

赤ちゃんの頭や体の大きさに合わせて広がっていくため、骨盤低筋群へのストレスは図り知れません。

また、場合によっては会陰切開をせざる得ない時もあり、その範囲によっても損傷具合は違ってきます。

出産後に会陰切開を行った方について

裂傷の度合いによって回復過程は違いますが、

痛みは1週間程度で収まり、傷が完全に修復するのには約3週間を要すともいわれています。

しかし、裂傷具合によっては、便失禁を生じてしまう場合もあるので、産後の尿失禁や便失禁がある方は、出産した主治医に相談する事をお勧めします。

 

 

筋肉の回復は?

産後6か月の間に正常に近い状態まで取り戻せている女性が多いと言われています。

やはり、産後の筋トレなどもすぐ行うのではなく、産後半年以上たってからの方が体への負担は少ないと言えますね。

 

出産直後の体の状態は、出産前は子どもと羊水や胎盤も含めて約4㎏の重りをお腹に抱えながら生活していた状態から、一気にその重さがなくなっている状態。

お母さんの体は、急激に変化した体に対応しようと頑張っている状態。

どの様に寝返りしたらよいのか?

どの様に座ればよいのか?

どの様に立てばいいのか?歩けばいいのか?

産後から痛みが出てくる方も少なくないです。

そんな体の変化が大きい産後直後。

産褥期は身体がもとに戻ろうと必死に頑張っている時期。

やはり体に負担のかかる作業や仕事は控えていきたい。控えてほしいと思っています。

 

自分が思っている以上に体は疲れているよ。そのサインは出ています

 

そうはいっても、出産前までバリバリ仕事や外出を行っていた方は

“家にいるのが退屈”

“誰かと話がしたい”

“動きたい”

“誰かに認められたい”

“何かしたい”

と思う気持ちもあるのではないでしょうか?

 

女性の一番のストレス発散は【コミュニケーション】

と言われるほど、女性は人とのコミュニケーションにてストレスを発散出来る方が多いようです。

しかし産後直後は、我が子との時間が多く、話し相手がいない環境に身を置くため

ストレスがより溜まりやすい状態でもあります。

 

しかし

・ちょっとくらい我が子が寝てる間に家事をしよう

・友人が遊びに来て気晴らしが出来た

・今まで読んでなかった本を読んでみよう

・何も目的もないけど携帯を触る

 

産後すぐに出産前の様に家事をしたり、友人が遊びに来たり、本を読んだり、携帯やパソコンを触ったり

できない事は全然ないのだけれども、やっぱりまだまだ体は非妊娠時に戻る途中。

 

夜に疲れがどっときたり、精神的な不安やイライラが起こったり、睡魔に襲われたり

体からの【休め!】のサインが出てきます。

 

やっぱり産後直後は身体は疲れているんですね。

無理に動いた分だけ身体的・精神的な症状として現れる事もあります。

 

やっぱり産後直後は無理せずに、休める時に休んで、体の回復を待っている事が一番なんですね。

 

産後直後から取り組める事

一日中自宅にいて、子どものお世話で一日が終わってしまう。

おむつを替えて、ミルクや授乳をして、寝かせて、またおむつを替えての繰り返し。

何か変化や楽しみが欲しい。

このままじゃ頭がおかしくなりそう!

そんなあなたに、産後直後から取り組めるいくつかの方法をご紹介します。

 

1、うつ伏せで寝てみよう

 お腹が大きくなった妊婦さんの時には出来なかったうつぶせ寝を思いっきりやってみ

 よう!うつ伏せで寝て、我が子の寝顔を見てみるのも良いかもしれません。

 

2、我が子の体の反応を楽しんでみる

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 お腹の中から出てきて間もない我が子は、

 自分の手や足、声、息の音、顔、すべてが

 自分と他人の区別がついていない状態です。

そこで、手の指を一本一本触ってみましょう。足を一本一本触ってみましょう。

「あなたの手だよ」 「あなたの足だよ」

 子どもの手で顔を触れてみましょ。

「あなたの顔だよ」 「これはお母さんの顔」

という風に、

いろんな刺激をいれてみてください。

 どんな反応をするかな?

 手を引っ込めてしまうかな?

 眉間にしわを寄せるかな?

そして赤ちゃんにしかない

体の反応(原始反射)をみてみるのも一つ。

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・手や足に触れたものは指を曲げて握ろうとする

・口の近くに触れたものは唇で追うように探す

・首を右に向けると右側の手足は伸びて、左側の手足は曲がる

 

どれも新生児期から4~5か月までしか見られない赤ちゃんならではの体の反応

今しかみれない赤ちゃんの動きを写真にしたり、動画に残したりしてみるのも良いかもしれません

 

3、腹式呼吸を練習してみよう

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 仰向けになって、深呼吸をしてみてください。

 その時に一つの手は胸へ、もう一つの手はお腹に当てて、

 ◎息を吸った時にどちらが膨らむ? 胸? お腹?

 ◎息を吐いた時どちらが沈み込む? 胸? お腹?

頑張らずに、今の自分の呼吸状態を把握してみるのも一つかも。

胸だけが動く方は、

呼吸に合わせて吸った時に《お腹が膨らみ》 吐いた時に《お腹が凹む》

に挑戦してみてね!

*ただし‼ 息まない事。頑張りすぎない事。お腹が反対の動きになっていたら挑戦を

 やめる事は守ってね

 

4、自分の体に目を向けてみる

 

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 肩は上がるかなあ?わき腹をストレッチしてみて、左右で伸びる範囲が違っていない

 かな? 肩甲骨は回せるかな?

 タオルをポール代わりにして、背骨において揺ら揺ら揺れるだけでも、日ごろの授乳

 姿勢で凝り固まった肩や背骨がリラックスできることもあります。

 是非、我が子が眠っている時や空いている時間にやってみてね✨

 ただただ、揺れるだけですよ~!

 

5、SNSや手帳、紙でも良いので自分の想いを表出する

 気持ちはため込む・我慢する事が一番のストレスです。

 なにかSNSでも、日記でも、紙でも、手帳でも、どんな媒体を使ってでも

 自分がもやもやした事や、いやだった事、人にやってもらいたかった事を吐き出して

 みましょう。

 もし、家族に話せるならその方が一番良いかもしれません。夫とコミュニケーション

 の時間を作るのも一つです。

 

6、人に頼る事を恐れない

 育児は自分一人でやらなきゃ!そんな事はありません。たまには、信頼できる方に預けたって良いし、必ず母乳だけにとらわれなくても良いのです。子どもの事は自分がと思っている方は、家事を頼んだって良い。

とにかく、一人で頑張ろうとしないで、人や地域、機関に頼ってください。

育児は一人で頑張るものではないですよ。大丈夫。十分あなたは頑張っているから。

 

7、育児は周りの意見に惑わされず、あなたが賛同したもので行ってい良いんです

 育児書や両親、義両親、友人、姉妹、様々な育児経験者から育児について言われることがあると思います。しかしみんな言っている事がバラバラな事も多い。

一番は、あなたが“それいいかも!” “それ面白そう” “それなら楽にできるかも”

と心が動いたものを我が子に提供してあげてください。

周りはいろいろ言うかもしれませんが、子育てしているのは、あなたと夫。

二人が楽な方法、楽しい方法を見つけて、無理のない育児を送れることを優先に選択してくださいね。

 

 

まとめ

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育児は初めてだらけで戸惑う事も多く、特に一人目育児では戸惑いしかなく、毎日泣きたい気持ちになっていた事が思い出されます。

周りも一人目育児は一か月が長かった。とつぶやく方は多くいらっしゃいます。

出産前の生活とがらりと変わる現実に慣れるまでは戸惑う事も多いと思いますが、

体の状態に耳を傾けて、体に負担をかけないように。

そして、自分自身が頑張りすぎない育児を行っていけるように。

一日の楽しみを見つけていきながら。

手抜き育児を身につけてみてくださいね。

産後直後に戸惑ってしまっているあなたへ、少しでも心の負担が取れる事を願って。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

結どころでは、産後ケアとして自宅訪問にてケアも承っております。

現在は仕事もしているため、月に受け持つ方の人数は限られていますが、出来るだけ産後の生活を楽しく、快適に過ごしていただけるようサポートしていきたいと思っております。

今後とも結どころを宜しくお願い致します。